ということで、生まれ変わりについてのお話です。
結論から言えば、大半の人にとって、生まれ変わりはあります。魂が地球上での学びを終えて二度と戻ってくる必要がなくなるまで、何度でも生まれ変わります。
先日テレビで第二次世界大戦の時に戦死した人が別の家の子供として生まれ変わっているという事例が紹介されていましたが、最近は転生の間隔がとても短くなっているので、生まれ変わりが証明されることが多くなっていくだろうと思います。
ただ、そういう例にしても、今この地球上で表現している人生、環境やシュチエーションを含め全く同一という人生は二度とありません、そういう意味で言えば、人生は一回きりであるとも言えます。私の亡くなった母は死ねば終わりと口癖のように言っていましたが、それもある意味正しいし、私の亡父のように、生まれ変わりはあるというのも正しい。
つまり、今のこの自分、この人生という意味で言えば一度きりなのですが、自分の本質である「大いなる魂の個的な表現体」としての自分という意味では永遠の生命だし、必要な学びを終えるまでは永遠に生まれ変わります。
先ほど過去生や未来世というのは、今の自分の魂の別の側面(魂が演じている別の自分)だと言いましたが、ある程度意識が進化していくと、自分の魂を俯瞰した位置から眺められるようになって、自分の過去生を自分で理解できるようになったりします。
さらに意識が拡大していけば、生まれ変わりというのは自分が描いたドラマだったのだと気づくことで、その過去生における学びが終わり、過去生自体が光に変容し消滅してしまうこともあります。そうやって、自分の魂の次元の低い部分がどんどん光を増していき、光に包含され融合されていくのです。二度と地球に戻ってくる必要のない魂はすべての過去生や未来世を統合させ光に変容しているはずです。
(↑このことはオセロゲームを想像すれば理解しやすいですよ。「大いなる魂」が「白=光」、過去生や現世を演じている自分が「黒」。「白」と「黒」の間に幾つかの「黒」(=多くの過去生)があろうと、現世が「白」に変われば、それに挟まれていた「黒」はすべて「白」に変わります。つまりは、現世で悟れば(白になれば)、過去も未来も全てが光に変わるということ。でもまあ実際は私たち自身がもともと「白」ですし現世も過去生も同じところにあるので・・ちょっとこの表現には無理がありますね。笑)
さて、過去生についていろいろお話しました。過去生を知ることにどんな意味があるのかと思う人もいるかも知れませんが、過去生は自分という魂の別の側面なので、知ることで今の自分についての理解が進むんですね。
自分の嫌な思い癖とか行動パターンが過去生レベルから持ち越しているものだったりすることもありますから、気になる人は前世療法などを受けてみるのもいいかも知れません。
ただ、そんなものに頼らなくても、人から何気なく言われた言葉がヒントになったり、日常的な出来事の中でふと気づいたり・・そうした気付きがいくつも繋がって過去生を思い出すきっかけになったりしますから、日々の暮らしの中でどんな小さな気づきも大事にすることです。一つづつは小さな「点」に過ぎなくてもいつかはそれが点点になり、ついには線になりというふうに、ご縁がご縁を継いで行ってドラマの全容が見えてくる時が来るかも知れません。
ちなみに、私は初めて出会った美容師さんとの会話が自分の一つの過去生を思い出すきっかけになりました。いつどこにそのきっかけが転がっているかわかりませんから、常日頃から、行きたい、会いたいという自然な気持ちに逆らわないことです。
行きたいところがあれば行き、会いたい人があればすぐに会いに行きましょう。あなたの気持ちを誘う人や場所はきっとあなたにご縁があるはずです。行けば会えば、何かに気づけるかも知れません。
そしてもう一つ、日頃の、なんとなくそう思うとか、なんとなくそんな気がする・・という感覚は結構合っているものなので、そういう感覚を疑わないで大事にすることです。
今はよくわからなくても、ほんのちょっとした気づきを大事にしまっておくと、そのうちにハッと大事なことに気づくことがあるかも知れませんから、何よりも自分の感覚を大事にしましょうね!
(2023年12月10日の「お話会」分は終了)