数年前にお友達から貰った月下美人の挿し芽が育ち、初めての花を咲かせました。
月下美人は私が小学生のときに家の庭で育てていた花で、一夜限りの美しい花&得も言われぬ香りが脳裏に焼き付いている思い出の花なのです。
モロッコから帰ってすぐ、たった一つの小さなつぼみを見つけてから2週間。一昨日の夜は、待ちに待った開花の日でした。月下美人は夜に2~3時間かけて開花し翌朝にはしぼんでしまう、なんともはかない花なのですよ。その特徴的なゴージャスな香りをここでご紹介できないのが残念です。
小さなつぼみを見つけて1週間後くらい
大きく育ちながら段々上向きになっていきます
上向きだったつぼみが横向きになると…
いよいよ、開花の準備。膨らんできました
午後7時半ころ、ようやく開き始めました~
徐々に徐々に開いていきます。じ~っと眺めていると、開いているのがわかります。
少しずつ開く度に、おしべやめしべが見えてきます
こんな感じで、開ききれば…
ようやく満開~!ゴージャスな香りが部屋中にあふれます
開花に見入っていると、昔むかしの思い出が蘇ってきました~
小学生の頃は社宅に住んでいたのですが、父の職場は家族同士で仲良く付き合っていたので、開花当夜になるとご近所さんが集まって来て開花を見守ったものでした。今でも懐かしく思い出しますが、その頃の記憶の中にある月下美人は、むせるような大人の香りに包まれて子供達が夜遅くまで遊ぶことを許される、特別な一夜の特別な白い花でした。
翌朝早くにしぼんでしまうのが、この花の定め…
わずか一夜で終わってしまう花の命ですが、濃厚な香りだけは微かに残っていて、いかにも祭りのあとの寂しさ♪のよう…これも、思い出どおりの感覚でした。
来年こそはもっとたくさん咲かせたいものです~