今も切迫したウクライナの情勢がニュースで盛んに報道されています。
そんな報道を見ながら、私はかつてデンマークで経験した出来事を思い出しています。
私は10数年前、関東のある地方自治体が主催する「高齢者福祉視察ツアー」なるものに参加し、当時「世界でもっとも幸福な国」と言われていたデンマークに2週間の研修旅行をしたことがありました。
到着してすぐの歓迎会でデンマークの子供たちが歌を披露してくれたのですが、その歌はなんとデンマークの国歌でした。君が代についてあれこれ論議が喧しい日本では考えられないことだったので尋ねたところ、現地のコーディネーターが説明してくれたのは「私たちはこの国を愛しています。いろいろな良くない歴史もある国ですが、今の平和や自由を勝ち取ったのは自分たちだし、その自分たちが作り上げた国を表す国歌だから誇りを持っているし、海外からのお客様を歓迎する時に、私たちの愛する国・デンマークへようこそ！という思いを込めて歌うのです」と教えてくれました。
今のウクライナを世界中の人達が応援するのも、自分の意見を押し通すのに武力を行使するロシアの愚挙を断じて許さないという抗議の意志もさりながら、ウクライナの人々が懸命に自分の家族や国を守ろうとしているその姿に心を動かされているからに違いありません。
自分を愛することはもちろん、その自分が生まれ育った家族や国を愛することは当然のことです。その自分や家族や国がたとえ完全でなくとも心から愛し、さらに成長するよう慰め励ましつつ頑張ろうと支えることは当たり前のことです！自分や家族や国家を愛すればこそ、その尊厳を脅かすものに敢然と立ち向かうのは当然のことです。
成長のためにもがき苦しんでいる自分のことを一番よく知っているのは自分自身です。
だからこそ、自分が自分の一番の理解者（＝もう一人の自分）になることです。誰に臆することなく、今は不完全な自分だけど、不完全だからこそ、自分がその自分に寄り添って慰め励まし勇気づけながら前に前に進んでいこうと思えること！そして自分も、その「もう一人の自分」の応援や期待に応えられるよう、自力でできることを頑張ること！
何よりもそれが大事だろうと思います。
自分や自分の国家を愛せない人へ、不完全であるからこそ完全を目指せる人間の素晴らしさをお伝えできたらと切に願います。
こんな中、明後日3月3日（木）2:35、魚座の位置で新月を迎えます。これを境に、今年が動き出しそうな・・この一年にとってとても重要な新月になるような気がしてなりません。世界のために祈り、自分が出来ることをこの人生でやり尽くせるよう、自分のためにどうぞ祈りましょう！「新月の光の集い」は午後9時〜9時半。いつにもまして多くの方がご参加くださるよう願っています。
昨夕、買い物帰りに見た意味深な雲・・その先には明るい虹もありました。
