For truth 「真理をたずねて」

ルーエの夙川だより

’自分のことを自分で知る’・・「自知」がモットー。
自分らしく、ありのままに、
言行一致の人生を生き切るために。

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「お話会」よりNo.10

さて、それでは肉体とは?というお話です。

何度もお話しして来たように、魂は光というエネルギー体ですね。つまり、そのままでは現象界、形ある世界では自分を表現することができません。
なので、自分を表現するための顕現体として肉体があるのですね。

肉体は魂の乗り物という言い方をする人もいます。
意識と肉体でできているのが人間と言いましたが、その意識は元々は創造主にも等しい次元レベル、意識次元が高くなればなるほど、肉体もそのエネルギーレベルをどんどん高めていかないと、乗り物の役目が果たせません。
怪獣のような大きさのものを普通乗用車には乗せられないのと同じですね。
そういうわけで、魂が光を増していけば行くほど、肉体もまた光を受け入れ変化していけるようにできています。実は、肉体も高次の光のエネルギーで浄化されて活動できるように設計されているのですね。

さて、私たちの意識は元は創造主に属するものだと言いましたが、では、肉体は何に属するのでしょう?もちろん、それは地球上の両親であり、そのまたその両親であり、というふうに代々受け継いできた祖先以来の肉体DNAに属しています。
ただ、ここで大事なことは、人間の魂は生まれ変わり死に変わりしますが、生まれ変わりの度に新しい肉体を得ますから、今世の肉体は今世限りのものだということです。

ところで、人間の肉体は不思議ですね。腸の細胞は4日で入れ替わり、皮膚は4週間、血液は4ヶ月、骨でさえ4年も経てば別の人間というくらい入れ替わっているのに、体全体では継続する一つの統一体を成していますし、4日経っても4年経っても、私は一応、私です。笑
単純化して言えば肉体にも意識があるんですよ。当然記憶もある。細胞の一つ一つに感情があって、絡み合いつつ複雑な動きをしています。

実は私は神秘体験直後に受けた人間ドックで、医者に驚かれたことがありました。
その当時は50歳、血液検査も理想的な数値、骨密度は20代、子宮を覗いた医者はこんな綺麗な子宮は見たことないと言いました。視力も、それまでは0.1で分厚いメガネをかけていたのですが0.8まで回復、老眼鏡もいらなくなっていました・・
びっくりしたお医者さんは「中村さん、120歳まで生きれそうだから、ボケないように気をつけてね」と半ば呆れたような口調で仰ったものです。
つまり、目覚め体験によって、意識と肉体、感情や記憶などが一瞬にして「初期化」されたということです。というより、当時は純粋な意識が物質肉体を完全に支配している状態だったのだと思います。

なのに、2年ほど経ってから、いろんな肉体の不調が起きるようになりました。初期化されたはずの意識と肉体に、日々、感情や思考など様々なデータが蓄積され続けていくのですから当然と言えば当然ですね。クリアになっていたはずの意識も、隠遁生活を送っているわけではないので、いえ、生きている限り何がしかの周りの影響を受けてしまうものなのですね。現実生活というのは、存在するもの同士が常に影響を与え受け取り合って成り立っているのだと痛感しました。
実にいろんな出来事が起きたのですが、その2年間は、感情の動きが肉体に与える影響を学んでいたといっても過言ではありません。身体の不調が起きる度に病院へ行くのですが、どんな検査をしても異常なし・・が続いていたある時、ふと気づいたのです。あれ?これって、もしかしてお勉強?つまり、不調になるのは、その前に何らかの感情の動きがあったのではないか、調べてみなさいという神様のお計らいなのでは?
そういう視点で生活を精査することで、案の定いろんなことがわかるようになりました。

それで得た結論を少しだけシェアしてみます。
私は神秘体験後に2、3回膀胱炎にかかりました。もはや目覚めて、喜怒哀楽が薄くなり、なんでも受け止めることができているつもりでしたが、膀胱炎になる前に、誰かのほんのちょっとした行動にムカっとしてた事に気づきました・・ほんの些細な感情の変化でしたが、膀胱炎になるくらい如実な変化が肉体に。
またある時は左足の大腿部が悶絶するほど痛み出して歩けなくなり病院に行くと、骨の壊死かも知れないとの見立て。それであれこれ精密検査を受けたものの、なんの異常もなし。
あんなに痛かったのに・・よくよく思い返してみると、その少し前に起きた出来事で将来に不安を感じたことがあったのでした。え?ほんのちょっとした感情のブレなのに?
感情の微細な変化がこんなにも肉体に影響を与えるのかと恐ろしくなったのですが、目覚めを経験した後の私の意識と肉体の関係性はそれほどに繊細になっていたということでもありました。と同時に、それまで自分の感情に丁寧に向き合っていなかったことを大いに反省させられました。
(より正確に言えば、病気や怪我などの症状が出る時には、感情が直接的に肉体にダメージを与えるわけではなく、肉体の周りにあるエネルギー層(エーテル体やアストラル体など)に影響を与えるのが先なのですが、ここでは単純化しています)

そんなこんなが2年間立て続けに起きたのでいろんなデータを取りました。

例えば、愛情問題で悲しい思いをすれば、肺に問題が起きます。深い悲しみ、嘆き、後悔、失望・・。ほんの些細なきっかけが起点になったりするようです。
悲しさや怒りは膀胱に溜まります。私の膀胱炎もその現れですね。
苦手な誰かと会いたくないとか、その人の前では自分らしくいられないと思うと、皮膚炎になります。急に湿疹が出来たりね。
将来に対する不安は大体が腰や股関節や大腿部の不調、痛みに。
怒りが溜まると肝臓を悪くします。
全ての病気や怪我が感情だけのせいとは言いませんが、少なくとも心に生じたある種の感情が引き金になっていることは否定できないと思います。
私自身はその後にシーターヒーリングを学んだりお客様からご相談事を受けたりする中で、人間の感情と肉体を様々な角度から検証することが出来たので、その後の仕事に大いに役立てることが出来ました。

というわけで、肉体は自分の感情を写し出すバロメーターのようなものなのですね。そう思えば、病気は何も悪いことだけではありません。自分の本当の心を覗くきっかけになりますし、無理をし過ぎていないか自分に問いかける機会にすることも出来ますからね。

次回に続く。